今回は、新宿の絶景を望む天空のダイニングで、宮城県・女川町の海の幸を心ゆくまで堪能できる、とっても素敵なグルメフェアのレポートをお届けします。
舞台は、小田急ホテルセンチュリーサザンタワーの20階にある「サザンタワーダイニング」。
窓の外に広がる都心の大パノラマと共に、女川の豊かな海の恵みをフレンチテイストで味わえる「女川・海の恵み料理フェア」を体験してきました。
長年、女川町と絆を深めてきたホテルだからこそ実現した、特別なイベント。さっそくその魅力に迫ってみましょう!
腕を振るうのは、サザンタワーダイニングの石川篤志(いしかわ あつし)料理長。
何度も女川町を訪れる中で、その魅力と人々のパワーに惹かれ、「一緒に新しい挑戦をしたい」という想いを強くしたのだそうです。
今回のフェアで石川料理長が光を当てたのは、サンマやホタテといったスター食材だけではありません。
カキ養殖の網についてしまい、これまであまり活用されてこなかったムール貝や、近年獲れるようになったイワシなど、「隠れた宝物」たち。
「美味しいのは当たり前。知られていない食材の魅力も引き出したいんです」と語る料理長の探究心が、新しい驚きを生み出しました。
その想いが結晶した一皿が、メインディッシュの「明日への希望 ブイヤベース」。
名前には、女川の未来への希望が込められています。廃棄されるはずだったムール貝から取った濃厚な出汁は、まさに希望の味。フードロス削減にも繋がる、心まで温まる一品です。
今回のフェアで提供される「女川・海の恵みコース」は、驚きと感動の連続です!
まず登場するのが、「女川 海の宝石パフェ」。
グラスの中にキラキラの魚介と、お米の形をしたパスタが盛り付けられた、まるで宝石箱のような冷前菜。これは思わず写真を撮りたくなりますね!
実はこれ、女川の名物「女川丼」へのオマージュなんです。「女川を知る人には『あれだ!』と気づいてほしい」という、料理長の遊び心が素敵です。
そしてコースの締めくくりには、デザートの「宮城の海の塩のミルクジェラート」が。
女川の海を思わせるコバルトブルー。添えられた青いシロップをかけると、驚きの仕掛けがあり…詳しくは言えませんが感動しました!
石川料理長は、美味しい料理を通じて、女川のことをもっと知ってほしいと願っています。
「海外からのお客様にも、この美味しい魚が獲れる女川という町を知ってもらいたい。そして、温暖化などの影響で獲れる魚が変わってきている、という女川の今の姿も、料理を通して感じてもらえたら嬉しいです」
お客様の笑顔はもちろん、食材を育む生産者のことまで大切にする石川料理長。その温かい人柄が、一皿一皿に深い味わいを与えています。
新宿の美しい景色と共に、女川の海の恵みと料理長の熱い想いを味わう、そんな贅沢な時間を体験できた素敵なイベントでした!