《宮城県》南三陸ワイナリー 海中熟成ワイン会に参加しました!【体験レポート】

2020年10月20日

2020年10月7日に宮城県南三陸町にオープンした「南三陸ワイナリー」では、オープンを記念して、10月10日に海中熟成ワインと地元食材を使ったワイン会を開催しました。今回はフリーランスソムリエの渕田紳一さんが参加、その様子を紹介してくれました。

南三陸ワイナリーとは?

2020年10月6日に果実酒の製造免許を交付されたばかりの、宮城県南三陸町初めてのワイナリーです。「南三陸生まれのワインで、地域の循環と新たな賑わいをつくる」をビジョンとしています。(南三陸ワインと南三陸食材とのコラボレーション)

現在は南三陸町入谷(いりや)と田束山(たつがねさん)にぶどう畑を持ち、自社で育成中。また南三陸町産のりんご(ふじ・サワールージュ等)を使ったシードルも生産しています。

今日は、製造したワインを南三陸の海中で熟成させ、半年ぶりに引き上げた「海中熟成ワイン」を味わうワイン会を楽しみます。新しくできたばかりのワイナリーで行うワイン会なんて、なかなかない機会ですね。

海中熟成ワインの仕込み作業体験

ワイン会の前に、これから海中に沈めるワインを紐に括り付ける作業を体験しました。ワイン(メルロー)のキャップシールをはずして、海水がはいらないように、溶かした蝋でキャップの周りにシーリングを施します。南三陸戸倉地区の若手牡蠣漁師さんの指導で1本1本ほどけない縛り方で括ったワインを、普段はカキ養殖に使う籠にいれるところまで体験しました。

ワインはこれから、南三陸町志津川湾のカキの養殖棚を使い、海中10メートルの深さに6カ月間熟成させるそうです。半年後、美味しくなって戻ってくるのでしょう。

海の目の前にある真新しい南三陸ワイナリーで乾杯!

いよいよ、お待ちかねのワイン会が始まります。まずは南三陸ワイナリーの佐々木道彦社長による挨拶と乾杯発声でワイン会が始まりました。ほぼ3年という短期間でワイナリーを立ち上げた人たちの思いの詰まったスピーチが、とても印象に残りました。

最初の料理は南三陸町の若手シェフ2名によるオードブル4種です。和食のテイストは南三陸産のタコを、柿の器にいれたおろし添えとサバ寿司のコラボ。洋食テイストは南三陸産トマトのアヒージョスタイルに、赤白のぶどうの生姜テイスト。

そしてこれに合わせるのは「デラウエア スパークリング2019」です。瓶内で二次発酵を行った、とても手間のかかるスパークリングワイン。酸味はシャープで柑橘系の香りを感じました。オードブルにぴったりの辛口の泡がいいバランスでした!

いよいよ海中熟成ワインを飲み比べ!食材とのマリアージュを楽しむ

オードブルの後は海中熟成ワインと同じ年の各色のワインを飲み比べるという贅沢な時間の始まりです。

★スープは南三陸産の長ネギを煮込んだスープです。これにはスチューベンぶどうを白ワイン同様に仕込んだ渋みや旨味を持ち柔らかい酸味の「ロゼ2019」を。

★魚は南三陸の「わらせ(ぶりのてまえ)」の漬けスタイルを、「デラウエア2019(白)」で。酸味は爽やかで柑橘系の香りがありました。

★肉は南三陸産の羊の煮込みを。スパイスやカカオの香りを持つ優しい果実香の「メルロー2019(赤)」で。

参加者の皆さんは各々の海中熟成ワインとの味の違いを確かめながら、料理に舌鼓を打っていました。

シメには絶品!産地で食べる旬のはらこ飯

おいしい料理7種に7種のワインを飲みながら、シメには亘理の「はらこ飯」の登場です。これには南三陸産100%のリンゴ(サワールージュとふじ)で醸造した、リンゴの果実味と酸味を感じるシードルで合わせました。

今回の和食のシェフは亘理町の名店「あら浜」さんで修行したシェフで、当然「はらこ」の材料(鮭とイクラ)とお米(新米)は南三陸産です。「はらこ」と新米と炊き込み加減のバランスが最高でした!もうここまででお腹いっぱい参加者。でも何故か皆さん、はらこ飯を完食してしまいました! 南三陸づくしの料理とワインで、海を見ながらのとても充実した時間を堪能することができました。

太平洋を望む日本でも貴重な海辺のワイナリーのポテンシャルに期待!

ワインはおいしい食材があってその魅力が発揮されます。南三陸の気候・風土で育まれる海・山の食材とワインのマッチングには大きなポテンシャルがあります。そして地元の方と震災以降に移住した若者の皆さんの熱い思いが、このワイナリーをとても速いスピードで実現させました。 生まれたての若いワイナリーですが、海中熟成ワインやマリアージュギフトなどの新しいコンテンツが生まれています。ワイナリーの前には「南三陸のみんなとおいしくなりたい」というメッセージが書かれています。その思いと、「南三陸の自然や食、人を、ワインをめぐる物語でつなぎたい!」という南三陸ワイナリーを応援したいと思った一日でした。今後の南三陸ワイナリーとおいしい食材から眼が離せません!

■南三陸ワイナリー

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