2021年6月20日、宮城県の北部に位置する栗原市で“ミュージアムで食す 初夏の「テロワージュくりはら」秋保ワイナリー×くりはらパプリカのマリアージュランチツアー”に参加してきました。
栗原でしか味わえない体験、お料理をいただき、栗原の魅力を存分に体感したツアーの内容をご紹介します。
旅の始まりは「風の沢ミュージアム」から。古民家を利用した現代美術館は趣があって素敵です。ミュージアムの方のご挨拶を聞きながら、ウェルカムドリンクに桜の葉の塩漬けのお茶をいただきました。
母屋の中では、現代生花作家 松田隆作氏による企画展「華思行Ⅱ」を見学。案内人の方が作品1点1点を丁寧に説明してくださいました。東日本大震災からの破壊と再生を表現した、植物を用いた数々の展示にしばし心を傾けて作品を観覧しました。
母屋を見学した後は、裏山を散策。新緑が美しく、肺いっぱいに初夏の空気を吸い込みます。
少し汗ばむ陽気だったので、縁側で麦茶をいただき、ほっとするひと時を過ごしました。
芸術鑑賞で目と心を豊かにした後は、お腹を満たすべくお待ちかねのランチタイムです!
今回のツアーでは、仙台市でケータリングやカフェを経営する、松本圭介シェフが腕を振るいます。メイン食材は、栗原市が全国でも生産量No.1を誇る「パプリカ」。
いったいどんなお料理がいただけるのか、参加者の期待は高まります。
お料理の前に、今回のツアーを企画した「くりはらファーマーズラボ」の代表、伊藤秀太さんからのご挨拶、このツアーを開催したいきさつについてのお話を伺いました。このようなツアーや販売会などの活動を通じて、地域や生産者と消費者を繋ぐ活動をされています。
続いて、パプリカ生産者であるリッチフィールド栗原株式会社の代表の白鳥智明さんや松本圭介シェフ、「テロワージュ」の提唱者である秋保ワイナリーの毛利親房さんからのご挨拶をいただき、いよいよお食事のスタートです。
お食事の前に、本日のテーマであるパプリカの食べ比べ。
赤色、黄色、緑色のパプリカを食べ比べてびっくり!味の濃さ、風味が全然違います!どれもパリパリとした食感で甘みがあり生で食べてもおいしいですが、調理方法で使い分けても面白そうです。これからパプリカを購入するときは、栗原産のパプリカを、色も意識して購入したいと思います。
生のパプリカを味わった後には、どんなお料理が出てくるのか…?
栗原産のパプリカがふんだんに使われた数々のお料理をいただきながら、秋保ワイナリーのワインとのマリアージュを楽しみました。
特にパプリカの香辛料を利かせた県北のブランド豚「32℃豚」とワインのマリアージュは絶品。とろりとしたの上でとろけるお肉の脂を、さっとワインでいただくと贅沢な芳醇な味が口中に広がりました。
ソムリエの方が説明しながらワインをサーブしてくださり、お料理との相性やおいしい飲み方などを教えてくださいました。
ツアーの締めくくりはミニマルシェ。栗原で栽培されているお野菜やお米などを沢山お買い物しました。
今回のツアーも感染対策がしっかりと取られていて安心して参加することができました。なによりも、地域を訪問して、ここでしか聞けないお話や見ることができないもの、生産者やシェフと交流しながら、地域の文化や食を楽しめるという究極の「テロワージュ」な空間を体験することができ、非常に豊かなひとときとなりました。
パプリカという食材が、こんなにも変化を見せるものだとは思いもしませんでした。でもそれは、パプリカの生産者の白鳥智明さんが一番びっくりしていたように思います。「パプリカって、こんな風になるんだね、知らなかった!すごいね!」と嬉しそうに言っていたのが、とても印象的でした。
また来年も「テロワージュくりはら」のツアーを開催する予定とのことですので、ぜひ参加してみてくださいね!
【くりはらファーマーズラボ】
https://kurihara55.thebase.in/
【風の沢ミュージアム】
【松本圭介シェフ】Instagramですてきな写真と共に情報発信しています!
フランスに魅せられた松本圭介シェフの人生。
宮城にこんな素晴らしいシェフがいるのだと感じられるインタビューです。