福島県の酒蔵紹介 おすすめ3選

2022年1月19日

福島の日本酒の酒蔵トップイメージ写真

酒どころとしても有名な福島県。豊かな自然の恵みをうけた美しい水から醸し出される福島県の日本酒は、国内外で高い評価を得て、数多くの賞を受賞しています。東北一の数を誇る福島県の酒蔵の中から厳選して3つ、おすすめのお酒とともにご紹介します。

 

【仁井田本家】郡山市

300年以上続く蔵元が造る「次の100年を想う酒」

仁井田本家_しぜんしゅ純米吟醸720

 仁井田本家は1711年創業。世界的な品評会で数々の賞に輝く老舗の蔵元です。

「酒は健康に良い飲み物でなければならない」という信条を受け継ぎ、2011年には日本で初めて農薬や化学肥料を一切使わずに栽培する「自然米」100%の酒造りを成し遂げました。その後も進化を続け、現在では「自然米100%・天然水100%・純米造り100%・自然派酒母100%」に加え、昔ながらの手作業で行う「生酛造り」を行っています。手をかけ、時間をかけたお酒は、デザインのリニューアルと共に若い世代にも広く受け入れられています。

『しぜんしゅ 純米吟醸』は、少ない雑味が特徴である自然米の良さを生酛造りで引き出した、なめらかでふくよかな甘み。どんな料理にも合い、飲み飽きることのないお酒です。直売所もあるので、ぜひ訪れてみてください。

 

【仁井田本家】の基本情報

施設名:有限会社 仁井田本家

所在地:福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139番地

営業時間:10:0017:00

定休日:夏季休業日・年末年始等

見学の有無:あり

公式サイトURLhttps://1711.jp/

 

【金水晶酒造店】福島市

福島市唯一の蔵元が造るのは「おいしさで福島の誇りを伝える酒」

福島の金水晶酒造の日本酒

 

金水晶酒造店は1895年創業。明治天皇によって名付けられた由緒ある名水「金明水」と、福島県オリジナルの酒米「夢の香」など、地元の米を用いて日本酒造りを行っています。日本酒の出来栄えを競う「全国新酒鑑評会」で、2012年度から2020年度まで8年連続で金賞を受賞している蔵元です。(※2019年度は選定見送り)

 創業当時から変わらないのは、地元の人に愛される酒を造るという姿勢。一新したのはロゴマーク。「金水晶」の漢字を▲と●で表したスタイリッシュなデザインが、幅広い年齢層に親しまれています。

 『金水晶 大吟醸』は、酒米の王といわれる「山田錦」の中心部のみ(精米歩合40%)を使った、フルーティーな香りとふくよかな味の芳醇なお酒。2019年のG20大阪サミット提供酒としても有名です。

 

【金水晶酒造店】の基本情報

施設名:有限会社 金水晶酒造店

所在地:福島県福島市松川町字本町29番地

営業時間:8:0018:00

定休日:土曜日・日曜日・祝日

見学の有無:なし

公式サイトURLhttps://www.kinsuisho.com/

 

【四家酒造店(しけしゅぞうてん)】いわき市

地元消費が9割以上!地域に愛される「まことのさけのみ」の酒

福島の四家酒造店の日本酒

 

四家酒造店は1845年創業。「真酒躬(まことのさけのみ)」と自ら名乗った初代の又兵衛が、自分で楽しむために酒造りを始めたといわれています。大切にしているのは、お酒を通した人とのつながり。お酒の出荷先は地元が9割以上という、まさに地域に愛されている蔵元です。

 温暖な気候で、仕込みの際の温度管理が難しい地域のため、受け継がれてきた手法を守りながら、ていねいできめの細かい酒造り。新鮮な海の幸に恵まれた地域の食文化に寄り添い、辛口から甘口まで幅広いニーズに応えながら、地道な努力を続けています。

 山田錦を35%まで精米したものを原料とする『又兵衛 大吟醸』は、果物のように香り高くすっきりとした味わい。「全国新酒鑑評会」で、何度も金賞を受賞しています。

 

【四家酒造店】の基本情報

施設名:合名会社 四家酒造店

所在地:福島県いわき市内郷高坂町中平14

営業時間:8001700

定休日:土、日、祝祭日

見学の有無:なし

公式サイトURLhttps://shikesyuzouten-matabey.shopinfo.jp/

 

おわりに

福島県でおすすめの酒蔵を3つご紹介しました。いずれも老舗の蔵元ばかりです。時代や人は変わっても、変わらぬ思いを受け継いだ酒造りをしてきたからこそ、長く愛され続けるお酒が醸し出されるのでしょう。ぜひ現地を訪れて、うまい肴とともにその味わいを堪能してください。

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